2016.10.26
ダイエット効果は生の生姜の10倍!蒸し生姜の効果効能と作り方
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真冬の冷えは「蒸し生姜」で乗り切る
今話題の「蒸し生姜」を食生活にプラスすると、秋~冬にかけての不調の原因となる「体の冷え」を良い形で解消できます。また「蒸し生姜」と「生の生姜」には、それぞれに良いところがありますので、生姜を上手に食生活に取り入れるためにも、その特性を知っておくべきとも言えるでしょう。今回は、これから蒸し生姜にチャレンジしようとする皆さんと一緒に、この食材の効果効能や特徴、作り方などを確認していきます。
生の生姜に含まれる「ジンゲロール」の効果効能
生薬として利用されることも多い「生の生姜」には、美容健康効果の高い成分・ジンゲロールが豊富に含まれています。
《免疫機能が高まる》
免疫力アップ効果の高いジンゲロールは、風邪やインフルエンザ予防に欠かせない成分です。近頃の研究では、肌トラブル予防としても免疫機能アップが必要不可欠だと考えられています。またジンゲロールには、頭痛や吐き気などを予防する作用もありますので、風邪の諸症状を緩和させる上でも摂取するメリットの高い栄養素と考えて良いでしょう。
《ダイエット効果》
胆汁の排泄を促進させるジンゲロールを摂取していると、コレステロール値が低下することで、生活習慣病やメタボリックシンドロームの予防改善ができるようになります。またジンゲロールの血行不良改善効果は、ダイエットに欠かせないエネルギー代謝を向上させますので、比較的痩せにくい低体温症などの人にもおすすめ度の高い食材になることでしょう。
蒸し生姜に含まれる「ショウガオール」が見逃せない
蒸し生姜に含まれる「ショウガオール」は、生の生姜を加熱することによって増加する話題の成分です。
《ジンゲロールとショウガオールの違いとは?》
先程紹介したジンゲロールは、足先や手先といった末端部分を温めるのに適した成分です。これに対してショウガオールは、体の深部に熱を作り出す特徴があるため、便秘や女性特有の不調を生じさせる「内臓冷え性の緩和」にも高い効果を発揮する成分となるのです。
《即効性の低いショウガオール》
ショウガオールを摂取することで生じる「温め効果」は、3~5時間ほどかけてジワジワとからだ全体に伝わる傾向があります。このような特徴を持つショウガオールは、「朝の摂取で昼間まで、昼の摂取で夕方まで」の持続力があるため、頻繁の飲む必要がないといった意味でも負担の少ない成分と言えるのです。
シリコンスチーマーを使った「蒸し生姜」の作り方
シリコンスチーマーを使って蒸し生姜を作る方法は、ひとり暮らしの人でも簡単に実践できるものです。
1.生姜をきれいに洗う(皮を剥く必要がありません)
2.生姜の皮の模様と平行に、繊維に沿って1mmほどの厚さにスライスする
3.大きめのシリコンスチーマーに生姜が重ならないように並べていく
4.500Wに設定した電子レンジで10分ほど加熱する(途中でスチーマーの蓋は開けない)
5.生姜の甘い香りが漂ったら、出来上がりの合図です
6.電子レンジから取り出した生姜を皿などに並べて、カラカラに乾燥させてください
7.生姜が完全に乾いたら、ミキサーやフードプロセッサーで粉末にして完成です
オーブンを使った「蒸し生姜」の作り方
自宅にオーブンがある場合は、生姜を焼くイメージで作る、こちらの方法もおすすめです。
1.生姜をきれいに洗う(皮を剥く必要がありません)
2.生姜の皮の模様と平行に、繊維に沿って1mmほどの厚さにスライスする
3.天板の上に敷いたオーブンシートの上に、重ならないように生姜を並べます
4.100度設定のオーブンで約1時間かけてゆっくり焼いていきます
5.時々オーブンを開いて「生姜が乾燥しているか?」を確認します
6.まだ生姜に水分がある場合は、5分刻みの時間設定で再度焼いてみてください
7.完全に生姜が乾燥したところでオーブンから出し、ミキサーなどを使って粉末にして完成です
蒸し生姜の保存方法と注意点
ショウガオールという成分に着目した蒸し生姜は、必ず「常温保存」をするようにしてください。前述の方法で水分を飛ばした蒸し生姜は、常温であれば3ヶ月ほど保存できます。多少なりとも水分が残っているとカビなどが繁殖してしまいますので、シリコンスチーマーを使った方法が難しい場合は、オーブンを使って焼く方が確実に蒸し生姜が作れると言えるでしょう。
粉末にした蒸し生姜は、どんなメニューに入れても大丈夫です。仕事などが忙しく食生活が乱れがちな場合は、コンビニで購入できるカップの味噌汁やお茶、ヨーグルトなどに入れてみても良いでしょう。またコンビニおでんの汁に蒸し生姜を入れれば、芯から体を温めてくれる健康メニューが簡単に完成します。