2014.6.26
パープルフードダイエット
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双子の妊娠と出産を経て激太りしてしまったと報じられていた歌姫のマライア・キャリーさんが、嘘のようにダイエットに成功しました。最初報道された写真を見たときは信じられないほどに変わっていて、メディアに復帰できるのはいつになるのかとファンの一人として半分あきらめていたところ、仕事復帰のために始めたダイエット法がまたブームを起こしそうです。それは「パープルフードダイエット」といい、名前の通り紫色の食材を積極的に摂取することでダイエットになるという方法です。週に3日だけプラムやナスといった紫食材を食べるだけであるのですが、その効果と紫との関係はどういうことなのでしょうか。
緑黄色野菜の中でも特に色味の濃い紫食材には、ファイトケミカルと言われる植物性化学物質がほかの色の食材よりも格段に多く含まれています。さらにフラボノイド、ポリフェノール、カテキン、リコピン、セサミンといった有名な成分も多く含まれています。アントシアニンという赤紫色を出す色素体については紫キャベツやブルーベリーに多く含まれていて、赤ワインのポリフェノールと同じ仲間で抗酸化作用があることも知られています。プラムにはナトリウムやソルビトールも含まれているので、高血圧の予防や便秘の改善に作用する働きもあります。見た目は紫でないものの、黒米やカシスもその仲間に入ります。豊富なビタミンとミネラルの作用は血液の浄化や酸化、老化の防止に効果があり、整腸作用や美容・美肌効果も期待されます。
しかしこれを週に3日、それだけを食べることでダイエットを目指すということは、一般人にとって結構厳しいものがあります。完全にそれだけということでは、食生活の改善とは少し違う気もします。できればローカロリーの食事をベースとして考えた上で、積極的にパープルフードを摂取していくことを目指すということが、やはり現実味のあるダイエット法です。聞き慣れないダイエット法であっても、なぜか昔ながらの日本食と変わらない気がするのは私だけでしょうか。日本食が世界遺産として認定されたことで、「古式日本食ダイエット」が世界的ブームを起こすということも先の話ではないかもしれません。