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2014.6.26

全身疲労に効果的なのはビタミンB群

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疲労というものは、痛みや発熱と並んで「人体の三大生体アラーム」といわれる身体の警告シグナルです。肉体的、精神的に限界を超えるような負荷がかかるなどすると、倦怠感が現れるほかやる気がなくなるなどして、精神的にも肉体的にも疲れの症状が出てきます。人間は、食べ物から摂取した炭水化物やたんぱく質、脂質をエネルギーに変換することで、身体を動かします。ビタミンなどの微量な栄養素も、このときに使用されます。特に、運動することなどによってエネルギーの消費量が高まり、ビタミンへの要求量も高まっていくのです。ビタミンなどが不足すると脂肪や炭水化物、たんぱく質などのエネルギー代謝においてもっとも重要な経路であるTCA回路の回転が悪くなります。するとエネルギーへの変換がうまくいかなくなって疲労を感じやすくなり、ひどい場合には全身へ疲労が溜まってしまい、何も動きたくないというほどの倦怠感に陥ることも想定されます。特にビタミンの中でもビタミンB1は疲労回復に効果的であり、生命のはたらきに必須となるエネルギー物質として重要なATP(アデノシン三リン酸)をもっとも効率的に生産します。

ビタミンB1を中心としたビタミンB群は、代謝促進作用を持っています。人間の身体について燃料を燃やして動く機械とたとえてみると、燃やすものが必要です。ビタミンB群は、その燃焼を助けるものになっています。燃料を激しく燃え上がらせる薪のようなものであると考えると、わかりやすくなります。

ビタミンB群を多く含む食品としては、まずビタミンB1を豊富に含んでいるものとして豚肉やレバー、豆類、穀類の胚芽などが挙げられます。ビタミンB2ですと卵や大豆、乳製品、葉菜類などから効果的に摂取することができます。ビタミンB6はかつお、まぐろといった魚などにも含まれていて、ビタミンB12は魚介類やレバーなどに多くの量が含まれています。そのほかナイアシンはかつお、ぶり、サバなどといった青魚や果実類、豆類に多くパントテン酸が乳製品や卵、葉酸がマッシュルームや酵母、レバー、緑黄色野菜、小麦などに目立っています。

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