2016.5.10
コットンor素手、どっち?肌質改善に繋がる化粧水の基礎知識
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意外と知られていない化粧水の種類と使い方
柔軟、ふき取り、収れんといった種類のある化粧水は、それぞれをどのシーンで活用するかによって得られる美肌効果が大きく異なると言われています。
特に汗による外的刺激や毛穴の開きが気になる春~秋にかけては、上手に化粧水を使うことがスキンケアの鍵とも言われていますので、これから紹介するポイントを抑えて自分の肌質に合った商品を購入するようにしてください。
化粧水の種類1 柔軟化粧水
柔軟化粧水とは、洗顔後の保湿で使う一般的な化粧水の総称です。
Amazonなどの通販サイトで「柔軟化粧水」と検索すると、300前後の商品しかヒットしないため、スキンケア商品の知識に乏しい人の中では、「柔軟化粧水=滅多に売っていないもの」と考えられることもあるようです。
しかし実際は、洗顔→化粧水→乳液…といった流れで使える商品のほとんどが柔軟化粧水となるため、ドラッグストア以外にコンビニエンスストアでも簡単に購入できるのが、この種類の特徴なのです。
そんな柔軟化粧水の役割は、「肌乾燥を防ぐこと」と「次のステップの準備をすること」の2つです。
化粧水をたっぷり塗って肌の柔軟性が高まると、その次に塗布する乳液やクリームの密着性が高まります。
また化粧水によって保湿成分を肌に抑えることでモイスチャーバランスが整うため、ベースメイクの大敵となる過剰な皮脂分泌なども防げる利点があるのです。
日本ではスキンケアのスタンダードとも言える柔軟化粧水は、海外であまり製造されていないという少し変わった実情があるようです。
化粧水の種類2 拭き取り化粧水
コットンに染み込ませて使う拭き取り化粧水には、「皮脂汚れの除去」と「角質ケア」という2つの役割があると言われています。
加齢によって肌のターンオーバーが衰えた肌は、毛穴に溜まった角栓などによってシミや大人ニキビなどの肌トラブルが起こりやすくなります。
そんなときに強い洗浄成分の洗顔料を使ってしまうと、肌が本来必要とする保湿成分まで落としてしまうこともあるため、注意が必要と言えるのです。
このような複雑な肌環境であるアラサー、アラフォーの女性には、肌にやさしい洗浄料では落としきれない皮脂や角栓を除去できる拭き取り化粧水の活用がおすすめです。
リンゴ酸や乳酸を使った拭き取り化粧水を使ってケアを行うと、ケミカルピーリングに似た効果が得られます。
また皮脂汚れを適度に落とすことで、肌のくすみも改善できますので、明るい肌トーンを目指す人にもおすすめのアイテムと考えて良いでしょう。
拭き取り化粧水は、お風呂あがりや洗顔の代替などのタイミングでも使えます。
化粧水の種類3 収れん化粧水
乳液の後に使う収れん化粧水は、汗ばむ夏のお手入れ用として開発された化粧水です。
肌の火照りやテカリを抑えて、毛穴を引き締めてくれる効果があるため、汗によって崩れるベースメイクの対策用として購入する女性が多いと言われています。
またアルコールを含む収れん化粧水を使って肌が清潔になると、アクネ菌などの繁殖にもブレーキがかかるため、結果としてニキビ予防などの効果も得られるのです。
昭和30年代から収れん化粧水を作り続ける資生堂では、価格や目的といった幅広い角度から選べる多彩な収れん化粧水を発売しています。
化粧水は素手とコットンどちらで塗布すれば良いの?
賛否両論ある化粧水の塗り方は、メリットとデメリットから自分に合う方法を選ぶのがおすすめです。
コストをかけずに行える素手を使った化粧水塗りには、敏感肌の人に嬉しい低刺激というメリットがあります。
また最近では、ハンドプレスによる化粧水浸透を推奨しているメーカーがたくさんありますので、古い時代と比べて「素手派」にシフトする女性が多いようです。
そんな素手を使った方法には、「パーツによってつける化粧水量にばらつきが出てしまうこと」という難点も存在します。
これに対してコットンを使った化粧水塗りには、「顔全体に化粧水を均一に塗布できる」というメリットがあります。
乾燥が酷い時にはコットンパックも効果的ですので、肌の状態に合わせて「化粧水か?素手か?」を変えてみても良いでしょう。
そんなコットンにも「繊維によって肌を傷つけることも生じる」という難点がありますので、口コミサイトやレビューなどをチェックして皮膚に負担の少ない商品を購入するようにしてください。
まとめ
朝晩のスキンケアに欠かせない化粧水をきちんと使える女性は、ファンデーションやCCクリームといったベースメイクの仕上がりも良いものです。
また肌の深いところに潤いを与えることで、大人ニキビやシワ、ほうれい線などの肌トラブルも生じにくくなりますので、今回紹介したポイントを抑えて自分の肌合う化粧水を見つけてみてください。